
2022年7月にJR東日本が公表した利用者の少ないローカル線の収支は、各方面に衝撃を与えました。千葉県内では内房線館山-安房鴨川間など4路線5区間が該当。中でも久留里線久留里―上総亀山間は、20年度の年間収入が100万円、1日当たりの乗客は62人という危機的状況です。存続を危ぶむ住民の声、沿線自治体の反応、JR東日本の協議申し入れなど、関連記事をまとめました。
※日付は紙面掲載日
▶久留里線で市公共交通会議 バス転換方針を報告(1月18日)
▶久留里線存続へ努力を 住民団体、君津市に申し入れ(12月28日)
▶【消える鉄路 地域の行き先 久留里線一部廃止へ】(下)線路跡や駅舎の活用焦点 「レールバイク」案も(12月24日)
時系列順 2022年2月
▶︎久留里線苦境続く 乗客増目指しイベントも コロナ打撃のローカル鉄道(2022年2月17日)
2022年7月
▶︎【初報】久留里-上総亀山区間1日の乗客62人 20年度、久留里線 JR東が利用者少ない路線の収支初公表 千葉県内、内・外房線も(7月29日)
▶︎<JR東の赤字路線公表>「生活、観光に欠かせない」 沿線住民から廃線危ぶむ声(7月29日)
▶︎<JR東の赤字路線公表>「深刻に重く受け止める」 沿線自治体、存続希望も妙案なく(7月29日)
2022年9月
▶︎年間収入100万円…赤字ローカル線の運命やいかに 沿線で実態調査 【ちば特 千葉日報特報部】(9月19日)
2023年3月
▶︎バス転換など視野 JRが協議検討、年間収入100万円の区間も(3月9日)
▶︎バス転換検討に「驚いている」 県、君津市の担当者(3月9日)
▶︎JR、存廃含め協議申し入れ 県と君津市に、不採算の久留里―上総亀山間で(3月10日)
▶︎<JR、協議申し入れ>「なくなると不便」「子どもやお年寄りが困る」…地元住民から存続願う声(3月10日)
▶︎<JR、協議申し入れ> 県と君津市「協議し対応を検討」(3月10日)
▶︎<JR、協議申し入れ>「鉄道以外」も視野に議論へ ワンマンなど効率化も(3月10日)
▶︎上総亀山駅で清掃 高校入学控え3人 感謝の気持ち込め(3月21日)
▶︎「守る会」が発足 君津の沿線住民、JR東に存続を要望へ(3月27日)
2023年4月
▶︎近く議論開始へ 根強い存続の声 合意見通せず(4月22日)
2023年5月
▶︎検討会議11日初会合 在り方巡り JR、住民代表ら(5月10日)
▶︎在り方巡り住民説明会を開催へ 不採算路線、検討会議が初会合 君津(5月12日)
▶︎6月1日から住民説明会 沿線3地区 存廃巡り意見交換(5月19日)
2023年6月
▶︎存続訴え相次ぐ 「客呼び込む努力を」 君津・亀山地区 住民説明会(6月2日)
2023年7月
▶︎輸送密度千人未満 久留里線など55区間 JR東、在り方議論も(7月11日)
2023年8月
▶︎在り方巡り 千葉商科大教授講演 27日、君津で集会(8月23日)
2023年9月
2023年12月
▶︎検討会議の透明性確保、アンケートやり直しを 「守る会」、在り方改善を県に要望(12月23日)
2024年2月
▶︎代替交通含め検討へ 久留里線住民アンケート「観光需要に活路」「デマンド交通を充実」 千葉県、自治会長に報告(2月11日)
▶︎存廃巡り語り合う 君津・亀山地区自治会協が集会(2月19日)
2024年5月
▶︎久留里線存続へアピール 久留里-上総亀山間巡り「守る会」総会 君津(5月27日)
2024年7月
▶︎バス、デマンド交通も 可能性示し年内に報告書 検討会議(7月17日)
2024年10月
▶︎久留里-上総亀山間、「自動車交通」への移行示す 検討会議が報告書 君津(10月21日)
2024年11月
▶︎【表あり】久留里線久留里―上総亀山間 年間収入100万円で全国最少 千葉県内、4路線5区間で赤字45億6千万円 JR東23年度収支(11月4日)
▶︎JR、久留里線など赤字路線 存廃議論、自治体は警戒 利用者回復でも災害重荷に(11月5日)
▶︎JR久留里線、一部廃止へ 久留里―上総亀山間 バスなどに移行「できるだけ早く」(11月27日)
▶「共により良い交通体系を」 廃線方針に君津市長(11月28日)
2024年12月
▶【消える鉄路 地域の行き先 久留里線一部廃止へ】(上)利用客9割減、過疎や車社会で 過去には延伸計画も (12月21日)
▶【消える鉄路 地域の行き先 久留里線一部廃止へ】(中)沿線住民、複雑な心境 駅前の酒店「店畳もうか」 (12月22日)
▶【消える鉄路 地域の行き先 久留里線一部廃止へ】(下)線路跡や駅舎の活用焦点 「レールバイク」案も (12月24日)
▶久留里線存続へ努力を 住民団体、君津市に申し入れ(12月28日)
2025年1月
▶久留里線で市公共交通会議 バス転換方針を報告(1月18日)
▶︎【12年】タブレット方式が終了 新事故防止システム導入 JR久留里線
▶︎【12年】ありがとう…「キハ30形」 久留里線、みぞれ降る中 人気ディーゼル車が引退
▶︎【14年】「キハ38」ヤンゴンで余生!? 初のエアコン車両と話題に かつて久留里線で運行 奈良のアマ写真家が写す
▶︎幅広くあり方考えよう ローカル線鉄道の今後 JR東日本「線区別収支」掲載の県内路線・区間 【千葉地理学会連載 おもしろ半島ちばの地理再発見】
▶︎鉄道150年連載 ちばローカル線の未来(あす)(全5回)
日本で最初の鉄道が新橋-横浜間で開業し、2022年で150年になりました。千葉県内ローカル線を運行する鉄道会社とJR千葉支社のトップに鉄道の未来(あす)と課題、抱負を聞く連載です。
▶︎【連載】乗客増へエンタメ化 副業好調、社長自ら広告塔 苦難越え走るローカル鉄道(上)【銚子電鉄開業100年】
開業100年を迎えた銚子電鉄は、沿線住民や観光客にとって欠かせない存在となっています。苦難を乗り越え走り続ける軌跡をたどりました。