2023年7月5日 21:47 | 有料記事

銚子電鉄の竹本勝紀社長=仲ノ町駅

1925年の電化当初に、電車を囲んで記念撮影したとみられる写真(銚子電鉄提供)
「ぬれ煎餅」に「まずい棒」。県内の菓子・土産物で知名度トップクラスに君臨するのはローカル鉄道を運行している銚子電気鉄道の“主力商品”。本業・鉄道事業の苦境をカバーしつつ「銚電」の名を全国に知らしめ、運行継続の命綱としての役割も果たす。
同社は5日に開業から100年を迎えた。最大の広告塔、竹本勝紀社長は「日本一のエンタメ鉄道を目指す」と笑顔とアイデアを絶やさないが、道のりは決してたやすくなかった。
▽経営変わるも路線継続
銚子の鉄道は、1913年に「銚子遊覧鉄道」が銚子―犬吠間で運行したのが始まり。
銚子電鉄に詳しい白土貞夫さん(89)=佐倉市=などによると、17年に銚子遊覧鉄道が廃止。その後に発足した「銚子鉄道」が土地と建物を活用し、1923(大正12)年7月5日に現在と同じ銚子駅と外川駅を結ぶ約6・4キロで開業した。< ・・・
【残り 894文字、写真 3 枚】