住みやすさ向上焦点 人口5万人維持へ対策を 【富里市の課題 8月6日市長選】

周辺に住宅が広がる国道296号沿いに開業予定の中規模スーパーの建設地=24日、富里市御料
周辺に住宅が広がる国道296号沿いに開業予定の中規模スーパーの建設地=24日、富里市御料

 成田空港に近い富里市。2000年代以降、人口減少時代の中でも居住する空港従業員や外国人の増加により人口を5万人前後で維持している。一方、子どもの数が減り、高齢者が増えている現状への対策が急務だ。市は、市民の住みやすさ向上を主眼に人口維持に向けた事業を進めている。7月30日告示、8月6日投開票の市長選を前に市の現状と課題を探った。(成田支局 渡辺翔太)

 市の6月末現在の人口は4万9639人で20年以上大きな変化はない。ただ、2000年に約7700人いた14歳以下の子どもは約5千人にまで減少し、約5300人いた65歳以上は約1万4500人に増加。少子高齢化の波は強く、若い世代にも住みやすい地域づくりが必須だ。

◆「市民の足」改良へ

 鉄道駅がない同市。市域を網羅する民間バス会社もない。通勤・通学や行楽などで都市部などへ移動する若い世代は成田駅(成田市)を利用する ・・・

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