目的は地域への恩返し 観光シンボル、広告塔に 銚子電鉄 竹本勝紀社長(60) 【鉄道150年 ちばローカル線の未来(あす)】(1)

インタビューに答える竹本勝紀社長=銚子市の銚子電鉄本社
インタビューに答える竹本勝紀社長=銚子市の銚子電鉄本社
外川駅で出発を待つ銚子電鉄の車両=銚子市
外川駅で出発を待つ銚子電鉄の車両=銚子市

 銚子市内を運行する銚子電鉄は、1923(大正12)年の開業から来年7月で100周年。経営難ばかりがクローズアップされるが、鉄道事業を支えている「ぬれ煎餅」などの副業が好調で、昨年度決算は黒字に転換した。経営改善は続くが、竹本勝紀社長(60)は「存続して地域に対する恩返しをするのが目的。新しい挑戦を続けていく」と意欲を語った。

 -2021年度決算は純利益21万円。6期ぶりの黒字となった。

 資金繰りは依然厳しい。コロナ禍で受けた緊急融資の返済も始まる。ジョークで言う、「当社は“キャッシュレス”経営を標榜(ひょうぼう)している」-は、少ない資金を ・・・

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