【速報】京成電鉄、新型特急導入へ 28年度から押上―成田空港間 新たな需要、取り込み狙う

新型特急のイメージ画像(京成電鉄「中期経営計画」から引用)
新型特急のイメージ画像(京成電鉄「中期経営計画」から引用)

 京成電鉄(市川市)は21日、2028年度から押上-成田空港間で、新たな有料特急を導入すると発表した。新型特急の愛称や編成数などは未定。人気の観光地に近く、同社グループのホテルやバスとの相乗効果も見込める押上方面を「開拓」し、新たな需要取り込みを狙う。

 同社によると、成田空港の機能強化に合わせた空港アクセス強化の一環。押上方面から有料特急で空港に向かう場合の乗り換えの手間をなくし、利便性の向上を図る。訪日客の増加が続く中、空港と都心間の輸送力増強も目指す。

 成田空港は28年度末までに、第2滑走路の延伸と第3滑走路を新設を控える。30年代半ばまで続く機能強化で、政府は同空港の利用者数が現在の2倍近い7500万人に増えると試算する。

 現在の有料特急「スカイライナー」は、京成上野~成田空港間で1日上下84本を運行。年間利用者数は24年度で約840万人だった。利用者数は10年前の約2・4倍と増加傾向で、同社の担当者は「今の輸送量では(今後)足りないのが見えている」と指摘。新型特急の運行本数については「既存の有料特急との兼ね合いもある。どの程度(新型特急を)走らせられるかは検討中」とする。


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