災害対策 能登契機「半島性」克服へ 地震、風雨備え急務 【2025千葉県知事選 県政の課題】

「過去の災害を風化させないために…」と題したパネル展。県ホームページでも関連情報を発信している=県庁
「過去の災害を風化させないために…」と題したパネル展。県ホームページでも関連情報を発信している=県庁

 東日本大震災は11日で発生から14年が経過した。千葉県内では旭市をはじめとした津波被害や県北西部を中心とした液状化現象など、広範囲にわたって被災した。2019年の房総半島台風など風雨災害も頻繁に起きている。昨年の能登半島地震の教訓から動き出した事業もある。防災施策は県民の関心も高く、昨年末発表の県政世論調査では県への要望の1位に「災害から県民を守る」(41・8%)が挙げられた。防災の課題を探る。

 県は昨年、石川県と同じく半島という地理的特性を克服するための災害対策を始めた。多くの孤立集落が発生した能登半島地震を受け千葉県内を独自に調査し、県南 ・・・

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