担い手増やす政策を 低自給率は「成長産業」余地 課題山積の農業実践する研究学生 【2024衆院選 政治に問う ちばの現場から】(1)

考案したジャンボタニシ駆除用のわなを手に、農業について語る岩沢さん=東金市
考案したジャンボタニシ駆除用のわなを手に、農業について語る岩沢さん=東金市

 温暖な気候や大消費地・東京に近い立地条件から、千葉県の農業は2022年の産出額が3676億円で全国4位と盛ん。ただ、高齢化による担い手減少、耕作放棄地増加など日本各地と同様に課題は山積みだ。作物を守り、環境と共生する手だても欠かせない。

 東金市に校舎や実習農場がある県立農業大学校の研究科2年で、卒業を来春に控えた岩沢裕来さん(22)は「農業従事者が増える政策があるといい」と将来を見据えて考える。

 岩沢さんは、田植え直後の柔らかい稲を食べてしまうスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)の駆除を研究し、先輩学生の研究を基にプラスチック容器やドッグフードを利用して安価に製作できるわなを考案した。来年度からは県職員として農業に携わる予定だ。

 このわなに ・・・

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