2022年12月9日 05:00 | 有料記事

白里海岸市営駐車場で開催された地元住民主催のグルメイベント=11月、大網白里市
JR外房線で千葉市や都内へのアクセスの良さからベッドタウンの開発が進む一方、太平洋岸に九十九里浜が広がり自然豊かでもある大網白里市。来年1月、前身の町から市制に移行して10年の節目を迎えるが、この間に進んだ少子高齢化に伴う人口減少や財政悪化が悩みの種となっている。11日告示、18日投開票の市長選を前に市の現状と課題を探った。
(東金支局・森大輔)
同市の前身の大網白里町は1954年に大網、白里両町と増穂村が合併して誕生。2010年の国勢調査で人口は5万人を超えて市制移行の条件を満たし、13年1月1日に単独で市制に移行。県内で最も新しい市となった。
◆13年から人口減少
市の統計によると、移行当時5万1135人だった人口は13年中から減少傾向に転じ、17年8月には5万人を割り込んだ。今年11月1日時点の人口は4万8438人で、約10年間で5・3%減った。
市内を地区別でみると、JR大網駅に近く国道128号が通る大網地区が17年11月の9925人から今年11月には1万551人へ人口が増えているのに対し、海沿いの白里地区は同期間で7575人から6772人へと人口減少が進んだ。
同地区は ・・・
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