いのちの時間2 最終話(上) 作・相羽亜季実

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 飛行機が遠くの空に向かって飛び立っていく。多喜子は後部座席で多佳子を抱いたまま、舟よし食堂へ向かう車に揺られていた。

「……ねえ、お父さん。昨日はカッときてあんな風に言い返しちゃったけど、お母さんの言い分にも一理あるのかもしれないね。ひかりさんのこと」

 多喜子の膝の上で両足を突っ張ろうとする多佳子が落ちないように、 ・・・

【残り 1500文字】



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