若手女性科学賞に藤代さん 金属材料の物性を研究

第4回「羽ばたく女性研究者賞」の最優秀賞に選ばれ、取材に応じる藤代有絵子・理化学研究所ユニットリーダー=5日午後、東京都目黒区のポーランド大使館

 科学技術振興機構と在日ポーランド大使館は5日、国際的活躍が期待される若手女性研究者に贈る第4回「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」の最優秀賞に藤代有絵子・理化学研究所ユニットリーダー(32)を選んだと発表した。同大使館で授賞式を開いた。

 金属に含まれる多数の電子は「スピン」という棒磁石のような性質を持ち、渦を巻いたり整列したりといった極微の“模様”を作っている。藤代さんは合金に磁場などの力を加えて模様を変化させ、材料に現れる斬新な機能を探究している。廃熱を電気に変える装置や、小型で大容量の記憶装置の開発につながる可能性を秘めた研究分野だ。


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