備蓄米の店頭販売開始 2社先陣、5キロ2160円

店頭に並べられる備蓄米=31日午前、東京都大田区の「イトーヨーカドー大森店」

 政府が随意契約で放出した備蓄米の店頭での販売が31日、始まった。生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)と総合スーパーのイトーヨーカ堂が先陣を切り、価格はいずれも5キロ税込み2160円。消費者の関心は高いが幅広く全国の食卓に届くかどうかは見通せず、コメ全体への値下げ効果は不透明だ。

 アイリスは仙台市と千葉県松戸市にある傘下のホームセンターで午前9時から発売。仙台市の店舗では95袋、松戸市では65袋を用意。整理券を配布して、1人1点のみの購入とする。

 ヨーカ堂は「イトーヨーカドー大森店」(東京都大田区)で午前10時から500袋を販売。1家族1点の購入に制限する。6月1日以降、ほかの各店舗でも順次販売を開始する予定だ。

 アイリスは大手事業者向けの随意契約で1万トン、ヨーカ堂は5千トンを調達した。流通大手のイオンと、ディスカウント店「ドン・キホーテ」の運営会社は6月1日から販売を始める。


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