ハマス、新停戦案「検討」 ガザ情勢、受け入れが焦点

30日、イスラエル軍の攻撃後、負傷し病院に運ばれる少年=パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市(AP=共同)

 【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは30日、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、米国のウィットコフ中東担当特使が示した新たな停戦案を「検討している」と表明した。ロイター通信によると、ハマス幹部は戦闘終結の確約などの要求が盛り込まれていないとし、不満を示した。イスラエルは同意しており、ハマスの対応が焦点となる。

 イスラエルのカッツ国防相はX(旧ツイッター)で「ハマスは停戦案を受け入れて人質を解放するか、破滅するかのどちらかを選ばなければならない」と圧力をかけた。

 イスラエルメディアによると、ウィットコフ氏が示した案は60日間の停戦中、ハマスが人質10人と18人の遺体を2回に分けて引き渡し、イスラエルが収監するパレスチナ人1200人以上を釈放する。この間に恒久停戦への交渉を行う。

 イスラエルは一時停戦を主張し、ハマスは恒久停戦とイスラエル軍のガザ撤収を求めている。

 一方、イスラエルと米国の主導で設立され、ガザで支援物資配給を担う「ガザ人道財団」は30日、トラック6台分の33万食以上を提供したと発表。


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