東北大、材料研究に新スパコン 「政宗」の名冠し

東北大金属材料研究所が報道陣に公開したスーパーコンピューター「MASAMUNE―弐」=29日午後、仙台市

 東北大金属材料研究所は29日、6月から稼働するスーパーコンピューター「MASAMUNE―弐」を報道陣に公開した。家庭用パソコンで約20年かかる計算を1日でこなすといい、航空機や水道管、高層ビルに使う金属材料の劣化シミュレーションなどに役立てる。

 旧型機の導入から約7年たち、より計算が早い新型コンピューターを採用し、毎秒4千兆回の計算が可能になった。連なった15個の筐体には仙台藩主伊達政宗を描いた墨絵のパネルが掲げられた。

 国内外の研究者が無料で利用できる。同研究所の久保百司計算材料学センター長は「若手の研究者にも使ってもらい、研究成果を仙台から世界に発信したい」と力を込めた。


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