IAEA、処理水の監視状況検証 福島第1原発の安全性調査

外務省での意見交換に臨むIAEAのカルーソ調整官(左から2人目)=26日午後

 国際原子力機関(IAEA)の調査団が26日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出の安全性を検証する作業を始めた。調査団は2023年の放出開始以降、複数回来日しており、今回は処理水のモニタリング(監視)状況を検証する。

 26日にはIAEAのカルーソ調整官らが外務省を訪れ、経済産業省や原子力規制庁の担当者らと意見交換した。東電の担当者はこれまでの計12回の海洋放出について「いずれも安全に放出されたと考えている」とし、モニタリング結果を説明すると伝えた。

 カルーソ調整官は「日本政府、原子力規制庁、東電が国際安全基準を順守してモニタリングをしているか確認する」と話した。


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