2025年5月22日 18:01 | 無料公開

エンハンスト・ゲームズの記者会見に出席した競泳のアンドリー・ゴボロフ=21日、米ネバダ州ラスベガス(ロイター=共同)
【ロサンゼルス共同】ドーピング容認の国際大会「エンハンスト・ゲームズ」の主催者は21日、来年5月21〜24日に米ネバダ州ラスベガスで第1回大会を開催すると発表した。陸上、競泳、重量挙げの3競技を実施。選手の健康への悪影響が懸念されており、激しい議論を呼ぶことは必至だ。
AP通信などによると、競泳では世界選手権男子100m自由形で2011年、13年と2連覇したジェームズ・マグヌッセン(オーストラリア)のほか、男子50mバタフライの世界記録保持者アンドリー・ゴボロフ(ウクライナ)らが参加意思を表明。第1回は200人程度の出場を見込んでいるという。
大会はオーストラリア出身の実業家アーロン・デスーザ氏が主導。トランプ米大統領の長男ジュニア氏らも支援に乗り出した。陸上100mと競泳50m自由形で世界記録を抜くタイムを出せば、100万ドルが支払われる。薬物の使用は医科学の専門家が管理し、「安全が優先」と説明しているが、世界反ドーピング機関などは危険なプロジェクトだと批判している。