米国、石炭採掘や輸出拡大へ 老朽発電所の延命も容認

8日、ホワイトハウスで笑顔を見せるトランプ米大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は8日、石炭の採掘や輸出拡大に向け、石炭に対する規制を大幅に緩和するよう政府機関に指示する大統領令に署名した。老朽化した石炭火力発電所の延命も容認する。「美しくクリーンな石炭を標的にした不要な規制を大幅に削減する」と述べた。

 次世代型の石炭技術開発に数十億ドルを投資するよう、ライト・エネルギー長官に指示したことも明らかにした。

 人工知能(AI)の普及や多くの電力を消費するデータセンターの増加により電力需要は今後高まるとの予測がある。ホワイトハウスのレビット報道官は「石炭はエネルギーとAIにおける米国の優位性を達成するのに重要だ」とした。


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