2025年3月1日 15:10 | 無料公開
海底で甲殻類にからまる漁網((C)Fredrik Myhre_WWF Norway)
世界自然保護基金(WWF)は、海洋プラごみの約1割を占めるとされ、海洋生物に深刻な影響を与える「幽霊漁具」の対策を促す報告書をまとめた。漁網に絡まった魚やカニが犠牲になり経済損失も生じている。自然分解する素材を開発するなど、漁具メーカーや自治体を巻き込んだ連携が重要だと訴えている。
漁網や網を浮かせるブイ、ロープなど漁具の多くはポリエステルや発泡スチロールなどのプラ製で、海洋汚染の原因になっている。毎年の流出量は世界で最大115万トンとの推計もある。環境省の調査では、日本の海岸に漂着したプラごみは、重量ベースでは半分以上が漁具だった。
海中や海底に滞留している漁具の量は分かっていない。自然には分解しないため、魚やサンゴが放置された網に絡まって死ぬなど、生態系にとっては脅威だ。操業中の底引き網に引っかかって網を壊すこともあり、新たな幽霊漁具の発生原因にもなっている。
報告書は、企業と連携してカキ養殖パイプを海中で分解する素材に置き換える広島県の取り組みは有効な「軽減策」だとして紹介している。








