柏崎刈羽「再稼働の根拠ある」 IAEAトップが初視察

新潟県の東京電力柏崎刈羽原発で、緊急時車両置き場を視察するIAEAのグロッシ事務局長(手前左)。右は同原発の稲垣武之所長=18日午後

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は18日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)を初めて訪れ、緊急時車両置き場などの安全対策を確認した。視察後に取材に応じ「今の段階で再稼働できるという根拠があると確信した」と述べた。政府や東電は柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働を目指している。

 グロッシ氏は、稲垣武之所長と車両置き場を歩きながら、消防車や電源車、大規模送水車などについて説明を受けた。バスの中からは防潮堤や貯水池を確認した。

 同原発ではIDカードの不正利用や侵入検知設備の故障などが相次いで発覚した。グロッシ氏は「安全対策は終わりのない取り組みだ」と強調した。


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