福島原発の処理水タンク解体開始 処理水の海洋放出後初めて

東京電力福島第1原発の敷地内に並ぶ処理水の保管タンク=2024年8月

 東京電力は14日、福島第1原発で処理水の海洋放出に伴い空になったタンクの解体作業を始めた。解体は放出開始後初めてで、2025年度末までに12基を撤去する。

 東電によると14日午前8時ごろから、敷地南西の「J9エリア」と呼ばれる区域でタンクの天板を外す作業を始めた。今後、鋼鉄製の側面の板をガスバーナーで切断するなどして、1基当たり2〜3週間かけて解体する。

 タンクは直径9メートル、高さ12メートル、容量700トン。12基は24年5〜7月に計約8400トンの処理水の放出を終えた。跡地には、3号機で予定されている溶融核燃料(デブリ)の取り出し関連設備を設置する方針。


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