2012年9月24日 17:05 | 無料公開

奈良県桜井市の脇本遺跡で見つかった、「泊瀬朝倉宮」の堀の護岸とみられる石ぶき遺構=24日
雄略天皇が5世紀後半に築いた宮殿「泊瀬朝倉宮」の所在地とされる奈良県桜井市の脇本遺跡で、宮殿の堀の護岸とみられる石ぶき遺構が見つかり、奈良県立橿原考古学研究所が24日、発表した。
飛鳥時代(7世紀ごろ)より前の天皇が築いた宮殿の構造については、これまでほとんど実態が分かっていない。今回の発見は、古代王宮の姿を解き明かす貴重な手掛かりになりそうだ。
護岸は過去の調査で宮殿の一部とみられる建物跡が確認された場所から南西約70メートルで見つかった。調査区外にも延びるとみられ、長さは東西30メートル以上。20~30センチ大の石がふかれていた。