脳死初の肝腎同時移植は成功 岡山大病院で50代女性 

国内初の脳死での肝腎同時移植手術を終え、記者会見する岡山大病院の八木孝仁教授(右)ら=2日未明、岡山市

 岡山大病院(岡山市)で1日午前、青森県の50代女性への国内初となる脳死での肝腎同時移植が始まり、同日深夜に終了した。同病院は2日未明の記者会見で、女性について「手術は無事終了した。成功と言える。容体は非常に安定している」と述べた。女性が退院するめどは約2カ月としている。

 女性は慢性の肝不全と腎不全を患い人工透析が必要な状態で、同時移植を受けなければ救命できないと診断されていた。

 移植された肝臓と腎臓は、四国地方の病院に頭部外傷で入院し臓器移植法に基づき脳死と判定された40代男性から提供された。


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