願い込めた灯籠の明かり 東大寺で万灯供養会 

大勢の参拝者が訪れた奈良・東大寺の万灯供養会。開けられた大仏殿正面の小窓から本尊の大仏が顔をのぞかせた=15日夜

 奈良市の東大寺大仏殿で15日、お盆の法要「万灯供養会」があり、参道や回廊に並べた約2500基の灯籠が境内をやさしく照らし出した。大仏殿正面の小窓も開けられ、本尊の大仏が顔をのぞかせた。

 お盆に帰省できない人でも先祖供養できるよう、同寺が1985年に始めた行事。四つのろうそくを入れた灯籠には、全国各地から寄せられたさまざまな願いが書かれた紙が張られている。

 午後7時、中門が開けられると参拝者が次々と入堂。僧侶による読経が響く中、祈りをささげる人たちが夏の夕闇に浮かび上がった。


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