李登輝元総統が機密費裁判初出廷 台湾・地方法院 

 【台北共同】在任中に国家安全局の機密費を流用したとして公金横領罪などで起訴された台湾の李登輝元総統が10日、台北地方法院(地裁)での公判に初めて出廷した。

 公判は3回目。まだ実質的な審理に入らず、主に裁判日程など手続き的なこと。国家機密に関わるとして審理は非公開。

 李元総統は在任中の1994年、南アフリカとの外交関係維持のため1050万ドル(約8億2500万円)の献金を、外交部に指示、国家安全局が機密費で立て替えたという。

 外交部は返済したが、その一部を同局会計担当者が、李元総統の金庫番が院長を務めるシンクタンクの事務所購入に流用したとして起訴された。


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