拉致被害、増元さんの生活伝える 蓮池祐木子さん、手紙で 

 1978年8月、北朝鮮に拉致された増元るみ子さん=失踪当時(24)=と同じ招待所で一時暮らした拉致被害者の蓮池祐木子さん(56)=新潟県柏崎市=が、当時の生活ぶりを弟の増元照明さん(56)に手紙で伝えていたことが9日、分かった。東京都内で同日夜開かれた家族会の集会で、照明さんが明らかにした。

 手紙によると、2人はるみ子さん拉致の数カ月後の78年秋から79年10月25日まで約1年間、平壌中心部や郊外の招待所を転々としながらともに生活した。

 北朝鮮側は、るみ子さんと市川修一さん=同(23)=が79年7月に結婚、市川さんは同9月に死亡したと説明している。


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