農家の卵に経営説く 安房拓心高で出前授業 日本政策金融公庫

 南房総市和田町の安房拓心高校(井上曉校長、生徒468人)で、日本政策金融公庫千葉支店(紺野和成支店長)による出前授業が行われた。

 家業の農家を継ぐ生徒が多い同校で、農業経営と金融の関わりを知ってもらうのが狙い。2、3年生160人が受講。同支店農林水産事業業務課の平井衣里子課長が、金融機関が事業者の事業や返済能力を調べて融資する「与信」などについて解説した。

 2時間目は紺野支店長を司会に、市内で畜産業を営む御子神正義さん(51)と、将来は家業の種苗農家を継ぐという3年、坊田裕貴君(18)が対談。御子神さんが個人経営から法人に移行することのメリットや、在庫や仕入れ値などのデータ管理の重要性を説くと、進学が決まっている坊田君は「大学では品種改良だけでなく経営について学びたい」と語った。


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