亡き父の梨復活へ 新天地・香取で祖父と挑戦 福島から避難、5代目果物農家 関本元樹さん(21)【語り継ぐ ちば 東日本大震災11年】(3)

大熊の直売所で使用していた看板と一緒に笑顔を浮かべる元樹さん(右)と好一さん=香取市
大熊の直売所で使用していた看板と一緒に笑顔を浮かべる元樹さん(右)と好一さん=香取市
今年の収穫のため昨年11月に購入した車のナンバーはこだわりの「7483(ナシ屋さん)」
今年の収穫のため昨年11月に購入した車のナンバーはこだわりの「7483(ナシ屋さん)」
梨の苗木を植える元樹さん(右)の作業を温かく見守る好一さん
梨の苗木を植える元樹さん(右)の作業を温かく見守る好一さん

 東京電力福島第1原発事故に遭い、福島県大熊町から香取市に一家で避難した。もとは100年以上続いた果物農家。新天地で家業を継ぐ決意をした21歳はこの春、大学を卒業する。祖父と二人三脚で目指すのは、亡き父が育てた梨の復活。千葉に移り住んで10年目、若き5代目の挑戦が始まる。(香取支局・中瀬健太)

 大熊町で1902年から続いた ・・・

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