縄文グルメ「千葉市の新名物に」 加曽利貝塚で大量出土の巻き貝・イボキサゴ 現代料理へアレンジ

縄文グルメの食材として期待がかかるイボキサゴ(推進委員会提供)
縄文グルメの食材として期待がかかるイボキサゴ(推進委員会提供)
「縄文グルメ」の加盟店に配られるのぼり(同)
「縄文グルメ」の加盟店に配られるのぼり(同)

 国の特別史跡・加曽利貝塚(千葉市若葉区)で大量に出土している巻き貝のイボキサゴ。縄文人の食卓に欠かせなかったイボキサゴだが、今では食べられることもなくなり大半が捨てられている。その“縄文時代の美味”を現代風の料理にアレンジして、千葉市の新名物として売り出そうと、市内有志が団体「縄文グルメ推進委員会」を立ち上げた。提供する飲食店やレシピを拡大し「千葉市を『縄文のまち』に」と張り切っている。

 同委員会が「縄文グルメ」の食材として期待するイボキサゴは直径2センチ程度の巻き貝。加曽利貝塚から出土する貝の8割以上を占めているが、身として食べられる部分が少ない。そこで、市埋蔵文化財調査センターの西野雅人所長が唱えるのが「出汁(だし)に使っていた」との説。当時はみそやしょうゆはもちろん、塩も十分になかったとされ、縄文人は土器 ・・・

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