2025年6月5日 05:00 | 有料記事

同僚がいない職場で午前7時ごろから仕事を始めた県職員=昨年6月、県庁

民間企業で「売り手市場」が続く中、行政サービスを担う公務員にも人材が集まりにくくなっている。千葉県職員の行政職では、志願者数が10年で約半数に減少。小学校教諭の志願倍率は昨年度、過去10年で最低を更新した。県は民間企業に対抗し、週休3日制の導入や奨学金の代理返済など、なり手確保にさまざまな工夫を凝らしている。
県人事委員会によると、大卒程度の人が受ける行政職の上級試験は6月中旬に筆記試験、7、8月に面接などの2次試験を実施。短大、高専卒程度の中級試験、高卒程度の初級試験は9月下旬に1次、10、11月に2次試験という日程で行われる。
◆教員採用厳しく
少子化や民間企業の採用早期化の流れを受け、県職員選考の志願者数は減少している。行政職上級、中級、初級の合計の申込数は2015年度は3704人だったが、昨年度には1992人と約半減に低迷。倍率も2年連続で10倍を下回っている。
県教委が実施する教員採用選考の状況はさらに厳しい。昨年度、小学校教員の募集人数810人に対して志願者は1279人 ・・・
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