88歳“消防戦士”再会 東京大空襲でポンプ車に同乗 【地方発ワイド】

 第二次世界大戦末期の東京大空襲において、猛火に包まれた東京都城東区(現江東区)で同じポンプ車に乗り出動した“消防戦士”2人が今月、習志野市で再会した。城東消防署(当時)に勤務し「年少消防官」だった加瀬勇さん(88)=習志野市=と、早稲田大学理工学部の学生で「学徒消防隊員」を務めた村山久さん(88)=東京都杉並区。互いの存命を知った最初の再会から約14年ぶりの対面で、空襲の惨状や生還するまでの経緯を語り合った。(習志野支局 伊藤千尋)

 2人は2000年7月、空襲犠牲者の慰霊碑がある普門院(東京都江東区)で初めて再会した。同じポンプ車に乗り合わせたメンバーで、生き残ったのは2人だけ。互いの生存に驚いたという。今回は、村山さんが今月8日、習志野市の加瀬さん宅を訪れた。

◆生々しい記憶

 死者10万人以上の被害をもたらしたとされる、1945年3月10日の東京大空襲。加瀬さんは「年少消防官」として ・・・

【残り 672文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る