ZOZOマリン球場前でも長嶋さん追悼 巨人対千葉ロッテ戦 背番号「3」姿のファンも 「天国からプロ野球見守って」

長嶋さんの背番号「3」ユニホームを着て応援に駆け付けたファン=4日、千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアム前
長嶋さんの背番号「3」ユニホームを着て応援に駆け付けたファン=4日、千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアム前

 長嶋茂雄さんの訃報から一夜明けた4日、プロ野球の巨人対千葉ロッテの交流戦が組まれた千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアムには、巨人時代の長嶋さんの背番号「3」のユニホーム姿の人も観戦に駆け付けた。両球団のファンが口々に「偉大な存在だった」「天国からも野球界を見守って」としのんだ。

 埼玉県熊谷市から訪れた尾島博幸さん(67)と妻の千鶴子さん(65)は、ともに長嶋さんがきっかけで巨人ファンになった。博幸さんは「子供のころにテレビでナイターを見ていて、打ってほしい場面で打ってくれた。野球を始めるきっかけにもなった」と振り返り、千鶴子さんも「昭和といえば長嶋茂雄。ファンの期待を裏切らなかった」とたたえた。2人は「今こうして野球観戦に来ているのも長嶋さんのおかげかもしれない」と感謝した。

 千葉市花見川区に住む巨人ファン、藤代育史さん(65)は背番号3の長嶋ユニホームを着用。「全てがかっこいい憧れの存在。引退試合のダブルヘッダー1試合目に打ったホームランは忘れられない」と懐かしんで「ジャイアンツは今年優勝します。天国から見ていてください」と誓った。

 「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋さんの現役時代を知らない20代のファンも別れを惜しむ。神奈川県平塚市から兄弟で観戦に来た美容師の鈴木健也さん(28)は「偉大な存在。巨人軍の選手とファンは“ミスター”の熱い気持ちを背負い続ける」と力を込めた。

 千葉ロッテファンも“ミスター″を追悼。船橋市の会社員、伊藤孝さん(57)は「長嶋さんはプロ野球の神様。天国から今後の野球界を見守っていてほしい」と冥福を祈った。


  • Xでポストする
  • LINEで送る