JR津田沼駅南口の再開発中断 「いつ再開?先見えず不安」 習志野市長、経済停滞を懸念

JR津田沼駅南口付近=2023年
JR津田沼駅南口付近=2023年

 JR津田沼駅南口(千葉県習志野市)の再開発事業を巡り施行予定者の野村不動産が事業を一時中断するとしたことについて、同市の宮本泰介市長は26日の定例記者会見で、同社が事業を取りやめる意思はないと表明しているものの「いつ再開するのか先が見えない。不安でいっぱい」と述べた。

 同社は中断の長期化を考え、今年3月末に閉館した複合商業施設「モリシア津田沼」の部分的な再開も検討し、本年度中をめどに判断するとした。併設する市の文化ホールについて、宮本市長は「モリシアの状況に合わせてと考えている」と説明。ただ、ホールの利用再開には改修が必要になり「再開期間が5年以上ではないと、市として対応しづらい。早く次善策を提示してほしい」と求めた。

 宮本市長は、物価高などに伴う建築費の高騰で全国的に大型事業が停止している状況に「経済循環の停滞につながりかねず、一つの有事だと思う。対策を全体的に考えてほしい」と訴えた。


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