千葉市は２２日、プロ野球千葉ロッテマリーンズの本拠地で、老朽化が進むＺＯＺＯマリンスタジアム（千葉市美浜区）を、北側にある幕張メッセ駐車場に屋外型で新築移転すると発表した。２０３４年の開業を目指す。

　東京湾に近く、自然を感じられる立地や現スタジアムの歴史継承、幕張メッセや近くに整備予定のＢリーグのアルティーリ千葉の新アリーナとのすみ分け、さらに建設コスト抑制を図るために屋外型にする。座席数は約３万３千席と現在から１割増やす。暑さ対策でひさしやミストシャワーの設置を検討している。人工芝で大型モニターや音響設備を設けるなど各種イベント開催を可能とする。

　防災機能を設け、災害時に周辺の大型商業施設などからの帰宅困難者を受け入れられるようにする。

　民間事業者の投資を呼び込み、さまざまなエンターテインメントやコンテンツを楽しめる空間や、ホテルやサウナなど特別感・非日常感を味わえる機能を持たせるという。

　新球場は最寄り駅のＪＲ幕張豊砂駅から約５００メートルの場所に計画。敷地面積は１１ヘクタール。