【ふつうの家族】(181) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

 今日六回目の電話が鳴ったのは、コンビニで夕飯のパンとおにぎりを買ってきた午後九時半過ぎのことだった。
 
 小さく息をつき、携帯電話を開いて通話ボタンを押す。耳に当てる ・・・

【残り 747文字、写真 1 枚】



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