【ふつうの家族】(116) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

 それから二カ月後のことだった──と、不名誉な大貧民の烙印(らくいん)を押された和則(かずのり)は、トランプをシャッフルする舞花(まいか)の滑らかな手つきを眺めながら ・・・

【残り 758文字、写真 1 枚】



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