創業70年、休業した大学正門前の町中華 商大生継承、のれん復活 「愛され続けた味守る」

「がんばるぞ!」と気勢を上げる芹沢さん(右から2人目)。左端が藤ノ木さん=市川市
「がんばるぞ!」と気勢を上げる芹沢さん(右から2人目)。左端が藤ノ木さん=市川市
萬来軒は千葉商大の正門前にあり、学生だけでなく地域の人にもおなじみだ
萬来軒は千葉商大の正門前にあり、学生だけでなく地域の人にもおなじみだ
萬来軒自慢の料理の一つ、油淋鶏(芹沢さん提供)
萬来軒自慢の料理の一つ、油淋鶏(芹沢さん提供)

 千葉商科大学(市川市国府台1)の正門前で70年近く学生や地域の人たちに愛されてきた「町中華」の店、萬来軒に新しいのれんが掛かった。商大の創学約100年の歴史の3分の2が重なる名物店だ。その店主が体調を崩し営業を休止して2年、店を引き継いだのは商大4年生。「先代の味を守りつつ、自分なりの工夫も加え、多くの人に食べてほしい」と店の前で拳を突き上げた。

 1日、店の前で行われたオープニングセレモニー。店を継承した商経学部4年の芹沢孟さん(22)が「ワクワクと緊張の中でこの日を迎えた。60数年続いた店の名を汚さぬよう頑張っていきたい」と決意表明。前店主の藤ノ木政勝さん(61)は「微 ・・・

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