漁師町の懐かしい味 香ばしくもちもち食感 小ばなしのぼったら(浦安市)【房総のソウルフード】(4)

ヘラを使い、鉄板の上でぼったらを焼く千鶴子さん=浦安市
ヘラを使い、鉄板の上でぼったらを焼く千鶴子さん=浦安市
「小ばなし」のぼったらで一番人気メニューの「生ものミックス」
「小ばなし」のぼったらで一番人気メニューの「生ものミックス」

 小麦粉を水で溶き、たっぷりとウスターソースを入れて鉄板で焼く。香ばしく食感はもちもちとして餅のよう。もんじゃ焼きのようにへらで食べるが、もんじゃに比べて水の量が少なく食べ応え十分。浦安市の子どもたちが駄菓子屋でおやつとして食べていた「ぼったら」は、今も市民に愛されている。
 

 漁師町だった頃の懐かしい町並みが残る同市猫実地区の鉄板焼き・お好み焼店「小ばなし」は、1981年の開店当初からぼったらを振る舞ってきた。店を切り盛りするのは、店主の宇田川和則さん(75)と妻の千鶴子さん(68)。同市の元町地区出身の2人によると、ぼったらは2人が幼少の頃から浦安の子どもたちが食べていた。発祥は不明というが、ぼたぼたと生地を鉄板に入れることから、ぼったらという名が付いたようだ。
 

 当時の子どもたちは、お金があると追 ・・・

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