アトリ 冬の枯れ枝彩る小鳥 成田篤彦 【房総の草木虫魚】(390)

房総丘陵のアトリの群れ 日本では10月~翌年5月頃まで見られる=2016年2月12日、木更津市(成田篤彦撮影)
房総丘陵のアトリの群れ 日本では10月~翌年5月頃まで見られる=2016年2月12日、木更津市(成田篤彦撮影)
アトリ 左メス、右オス スズメ目アトリ科 全長16センチ、スカンディナビアからロシア北部、カムチャツカにかけての亜寒帯林を中心に繁殖。すべての地域で渡りをし、冬は南に移動、極東のものはロシア南部から中国、日本で越冬=2017年2月21日、千葉市(成田篤彦撮影)
アトリ 左メス、右オス スズメ目アトリ科 全長16センチ、スカンディナビアからロシア北部、カムチャツカにかけての亜寒帯林を中心に繁殖。すべての地域で渡りをし、冬は南に移動、極東のものはロシア南部から中国、日本で越冬=2017年2月21日、千葉市(成田篤彦撮影)

 都市の公園、ランナーが台地上の道路を、靴音を響かせて走る。だが、谷間では、落葉を踏むサク、サクとの音しかしない。落葉した枝にスズメより大きく、頭が黒、胸が橙色。「アトリのオス!ここでは7年ぶり」。上の枝に全身が淡く、頭が灰色のメスもいた。橙色の花が枯れ枝に咲いて、春が来たような ・・・

【残り 1252文字】



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