【千葉魂】いつか来る出番に向け 千葉ロッテ大下、三つのグラブ準備(第432回)

大下誠一郎
大下誠一郎

 「緊張したああ」。試合後、大下誠一郎内野手の心からの叫びが廊下に響き渡った。8月2日、京セラドーム大阪で行われたバファローズとの一戦。試合は1点差を争う攻防で終盤に突入していた。両軍、次々と策が打たれ、試合が動く。九回の攻撃で塁に出た中村奨吾内野手に代走が告げられた。スタメン出場をしていた三塁手の交代はすなわち、大下にとって久々の出番を意味していた。ベンチでコーチから「大下、三塁行くぞ!」と出番に向けて準備を促す声が飛んだ。

 「いざ、久々に守備固めでいくとなると緊張しました。もちろん、いつ呼ばれてもいいように準備をしていますけど、緊張しました。しかも1点差。相手は古巣。もう気合しかないなあとでき ・・・

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