2024年7月30日 05:00 | 有料記事
神宮の杜の主役は佐藤都志也捕手だった。7月24日、神宮球場で行われたオールスターゲーム第2戦。佐藤は6打数5安打2打点。試合のMVPに輝いた。球団では35年ぶりの快挙だった。
「学生時代にプレーをした思い入れのある球場。まさかここで行われるオールスターに出て、こんな素敵な賞を手に入れることができるなんて思ってもいなかった。本当にうれしい」
試合後、佐藤はグラウンドの真ん中に立って、表彰を受けた。そしてベンチに戻る途中、大粒の汗を拭いながら、そのように口にした。
東洋大学時代、うれしいこともたくさんあったが、つらいこともこのグラウンドで経験した。「いい思い出ばかりではない。失敗を、いっぱいしてきた場所でもある」と佐藤は言う。
最初に思い出したのは2年春のリーグ戦。当時、一塁を守っていたがタイムリー ・・・
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