2024年6月4日 05:00 | 有料記事

小島和哉投手
強い雨が降る神宮球場で丁寧なピッチングを続けた。5月28日のスワローズ戦に先発した小島和哉投手は低めにボールを集めた。そして雨中だからこその予期できぬさまざまなアクシデントに細心の注意を払いながら投げた。水分を吸い込んだ不安定なマウンド。ぬれたボール。一つ一つに神経を集中して投じていった。
小島には神宮球場での忘れられない苦い思い出がある。あれは早稲田大4年秋。自身がキャプテンを務めるチームは優勝争いを繰り広げていた。そして負ければ終わりながら優勝の可能性を残し、慶応大戦を迎えた。晴天のデーゲーム。グラウンドで整列を行い、ベンチに戻った時、思いもよらないアクシデントに見舞われた。
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