東京都に隣接する市川市。交通アクセスの良さから転入が続く若者に対して、子育て世代の転出が目立っている。市が子育て支援施設の充実に力を入れているにもかかわらず、持ち家の購入を考えた子育て世代が便利さ故の価格の高さから手頃価格の近隣自治体に流出している。今後の税収確保にもつながる子育て世代の定着は安定した行財政に欠かせない。２０日告示、２７日投開票の市長選を前に課題を探った。（市川支局　町香菜美）

　市はここ数年、子育て支援に一貫して力を入れてきた。２０１７年４月の待機児童数は全国ワースト４位の５７６人。市は待機児童減少に向け、０～２歳児の小規模保育事業所や認可保育園の整備を急ピッチで進める緊急対策を打ち出し、定員を１８年度までの２年間で２千人増の１万人とする計画を　・・・

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