山武市長に椎名氏3選 病院移転建て替え訴え

 任期満了に伴う山武市長選は20日投開票が行われ、無所属で現職の椎名千収氏(68)=自民・公明推薦=が、無所属で元市議の新人・小川一馬氏(59)を破り、3選を果たした。

 椎名氏は2期8年の実績を強調。連合千葉の推薦を受けたほか、各種団体の支持を受け、組織力で小川氏を圧倒。選挙戦では、さんむ医療センターの機能充実と借地問題の解消のため、移転建て替え計画の策定を訴えつつ、松尾地域や蓮沼地域に新たな施設を建設する予算を計上したことなどを強調し、支持を広げた。

 一方、小川氏は財政負担の増加を懸念し、さんむ医療センターの移転建て替えに反対し、東金市に今月オープンした東千葉メディカルセンターとの連携を提案した。現職批判を激しく展開したが、届かなかった。

 投票率は46・66%で、前回(2010年)の42・48%を4・18ポイント上回った。当日有権者数は4万5843人(男2万2753人、女2万3090人)。

 同時に行われた同市議補選(欠員2)は、元職2人、新人3人の計5人が立候補した。

山武市長選開票結果 =選管確定=
10794 椎名千収 68 無現(3)自民・公明推薦
  10233 小川一馬 59 無新

 ◇椎名氏の略歴=市長、山武郡市環境衛生組合管理者、山武郡市市町会長、元旧成東町長3期。パリ第1大政経人文学部卒。津辺。


  • Xでポストする
  • LINEで送る