2012年5月12日 11:30 | 無料公開
任期満了に伴う一宮町長選は13日、投開票される。町役場の建設をめぐり、現在地での建て替えを主張する現職の玉川孫一郎候補(66)に対し、元町長の渡辺英光候補(75)は高台移転を強調。防災政策を争点に、両陣営とも最後の追い込みに躍起となっている。
玉川候補は東日本大震災を踏まえ、「町全体を津波から守るため全ての地域に防災組織をつくる一方で、県とともに海岸線に高さ6・5メートルの土塁と防災林の整備を早急に進める」防災政策のさらなる推進を強調。
渡辺候補は、防災問題での玉川候補との違いを強調し、激しい戦いを挑む。「標高3・2メートルに建つ現庁舎では災害対策本部もつくれず、津波に対しては無防備。また保育所と幼稚園を統合、高齢者の介護施設も含め、全て国の補助金を活用して高台に持って行くべき」と支持を求める。
今回の選挙は前回の4人乱立から一転、一騎打ちとなった。前回は約400票差で玉川氏が逃げ切った。投票率(前回70・62%)の低下も予想される中、接戦となる公算が高い。