雨天に熱い思い訴え 候補者、最後のお願い 師走決戦 ちば衆院選

 県内13の小選挙区に66人が立候補、舌戦を展開してきた衆院選。選挙戦最終日の15日、各候補者は選挙区ごとに最後のお願いに全力を傾けた。激戦の県都1区(千葉市中央、稲毛、美浜区)では、前職、新人の5政党候補がJR駅頭などでマイクを握り公約や持論を展開。雨交じりの天候の中、それぞれが国政への熱い思いを訴え、最後まで支持拡大を図った。衆院選はきょう16日、投開票される。

 共産新人の寺尾賢候補(36)は、中央区の住宅街などを遊説。JR千葉や稲毛海岸などの主要駅では街頭演説を行った。

 寺尾候補は「共産党は消費増税反対、脱原発、平和国家の維持をぶれずに一貫して訴えていく。皆さんの力で国会に押し上げていただきたい」と声をからした。同候補は「有権者は投票先を迷っているのでは」と語り、議席を目指し最後まで支持拡大を図った。

 民主前職の田嶋要候補(51)は、4期目を狙い、朝から中央区のJR千葉駅など主要駅前で演説。票上積みを目指して、選挙カーで選挙区内を回った。

 午後5時ごろからは美浜区のJR稲毛海岸駅前で演説。応援に駆け付けた長浜博行環境大臣とともに「今後も国政の場から千葉市の課題に取り組みたい」と支援者らにアピール。稲毛区のJR稲毛駅前でも必死の訴えが続いた。

 維新新人の田沼隆志候補(36)は午前中、中央区のショッピングセンター「アリオ蘇我」で買い物客らに支持を呼び掛けたほか選挙カーで各地を駆けめぐった。

 午後4時ごろには、美浜区のJR稲毛海岸駅前で「われわれはできることしか言わない。必ず皆さんの期待に応える」と議席獲得への思いを強調。降り続く雨の中、同駅前などを練り歩き有権者と握手し、支援を訴えた。

 みんな新人の西野元樹候補(38)は午前8時から選挙カーに乗り込み遊説。午後6時半ごろからは美浜区のJR稲毛海岸駅前で街頭演説を行った。西野候補は「次の日本の枠組みを決める選挙。必ず日本を変えてみせる」と初当選を期し、熱弁をふるった。

 応援に駆け付けた同党の水野賢一幹事長代理も「しがらみがない。だから本当の改革ができる」と声を上げ支援を呼び掛けた。

 自民新人の門山宏哲候補(48)は午前中、JR千葉駅前などで応援の同党の石原伸晃元幹事長と街頭演説。遊説などをこなした後、午後6時半ごろから中央区内の繁華街を支援者らと練り歩き、スローガンを連呼しながら「よろしくお願いします」。

 県都の議席奪還を狙う門山候補は再び同駅前で、「命を守る公共投資を行いたい。世界に誇れる国づくりを目指す」と支持を求めた。


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