自民優勢、民主は苦境 乱立で第三極伸び悩む 本社世論調査

 16日投開票の衆院選を前に、千葉日報社は5~7日、県内の有権者を対象に電話による世論調査を行い、中盤の情勢を探った。県内13小選挙区のうち、政権復帰を目指す自民党が9選挙区で優位な戦い。民主党の優勢は都市部の2選挙区のみで、残る2選挙区で自民と激しく競り合う。日本維新の会や日本未来の党など「第三極」は競合する各区で支持が分散し、伸び悩んでいる。ただ、全体の8割以上が今回衆院選に関心があると答える一方で、投票態度を明らかにしない人の割合も高く、情勢が大きく変わる可能性もある。

 県内では小選挙区に過去最多の66人、比例南関東ブロックには本県関係者7人が立候補している。

 2選挙区に候補者を擁立できなかった民主は4区で優勢、1区でややリードするが、全体では厳しい戦い。6、9区では自民と接戦を展開する。

 民主党政権への批判に加え、第三極政党の乱立で支持が分散したことで、組織力のある自民が多くの選挙区で支持を取り戻してきたとみられる。

 政党支持率は自民が26・2%で、民主の17・3%を上回った。第三極は維新は7・3%、みんなの党4・0%、未来2・2%。

 比例代表の投票先をみると、自民23・5%、民主12・2%でそれぞれの政党支持率を下回った一方、維新は12・2%、みんな5・6%、未来4・9%と支持率を上回った。


  • Xでポストする
  • LINEで送る