現新3人が立候補 火葬場、街づくりなど争点 袖ケ浦市長選

 任期満了に伴う袖ケ浦市長選は23日告示され、新人で同市商工会長の渡辺薫氏(62)=みんなの党推薦=、2期目を目指す現職の出口清氏(65)、新人 で元同市消防長の大森正行氏(63)が立候補した。いずれも無所属。長年の懸念である火葬場建設問題や、アクアライン着岸地の木更津市金田地区の大型開発 をどう街づくりや産業振興に結びつけるかといった争点をめぐり、三つどもえの選挙戦が始まった。

 渡辺候補は蔵波台の選挙事務所近くで出 陣式を行い、自民党の浜田靖一衆院議員、みんなの党の水野賢一参院議員らが出席した。渡辺候補は「市は4年間で20億円の借金をつくり、貯金である基金を 15億円も取り崩した。当選したら特別職給与を20%カットすると支持を訴えた。

 出口候補は野里の選挙事務所前で、民主党の国会議員、 推薦を受けた連合千葉会長らを迎え出陣式。出口候補は「県内トップレベルの子育て環境が実現できた」と1期目の成果を強調。「袖ケ浦の住みやすさは前進し たと確信しているが、まだ道半ば。市民と相談して作った新総合計画をしっかり推進し、もっと住みやすい街にしていきたい」と市政の継続を訴えた。

 大森候補は蔵波台の選挙事務所前で出陣式。地元県議や市議会議長らが応援に駆け付けた。大森候補は集まった支援者らを前に「市民との信頼関係を築き、先頭 に立って安心安全な袖ケ浦を実現する」と主張。市役所における40年間の行政経験を前面に出し、自らが掲げる「防災の強化、財政健全化、福祉、教育環境の 充実、火葬場建設」の五つの公約を訴えた。

 同時に告示された同市議補選(欠員1)には、新人で元会社員の田中輝博氏(63)が立候補。午後5時までに他の届け出はなく、田中氏の無投票当選が決まった。

袖ケ浦市長選立候補者(上から届け出順)
  渡辺 薫 62 無新=みんなの党推薦=
  出口 清 65 無現
  大森正行 63 無新

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