藤代氏、辛勝で4選 投票率は34・25% 船橋市長選

船橋市長選開票結果 =選管確定=
藤代孝七 66 無現 67280
  野屋敷いとこ 58 無新 62627
  門田正則 62 無新 15971
  仁木利則 57 共新 15483

 任期満了に伴う船橋市長選は21日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の藤代孝七氏(66)=自民党・公明党推薦=が新人3人を破り、4選を果たした。「3期」の公約を破棄し継続を目指した藤代市政の是非が問われた同選挙。無党派層に浸透し始めた無所属新人で市民団体代表の野屋敷いとこ氏(58)が急追したが及ばなかった。投票率は34・25%で、前回の31・12%を上回った。当日有権者数は47万6000人。

 藤代氏は、民主党県4区総支部の推薦も得て自・公・民の実質相乗りとなり、市議50人中38人が応援。手堅い組織型選挙で票をまとめた。

 同市市場2の選挙事務所に「当選確実」の知らせが入ると、藤代氏は「みなさんのおかげで当選できた。市民は賢明な選択をした」などとあいさつ。詰めかけた支援者たちが歓声を上げた。

 選挙戦は、元民主党議員の河村たかし名古屋市長が野屋敷氏を応援する“ねじれ”が生じ、終盤に向かうにつれ激しさを増した。藤代氏は医療福祉の充実を掲げたほか、オンデマンド・バスの導入など新たな政策も押し出し逃げ切った。

 野屋敷氏は、渡辺喜美元行革相らの支援も取り付け批判票の吸い込みを図ったが、一歩及ばなかった。

 無所属新人で元市議の門田正則氏(62)は浸透しなかった。共産党公認新人で党県西部地区委員長の仁木利則氏(57)も党市議団が全面支援したが、支持が広がらなかった。


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