【未明の砦】(356) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第三章 反旗(百三十八)

 矢上は、母親の若いヒモがまだ妹に執着していると知って心底ゾッとした。だが、矢上の顔色が変わったのを見て、刑事は別のことを考えたらしい。

「さすがに ・・・

【残り 843文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る