【うずしお高校浄瑠璃部】(214) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第六章 潮流(十七)

 やがて、ロビーの照明が消えた。常夜灯だけの薄暗い空間になった。圭介はそこでようやく、さつきが作ってくれた弁当をひざの上に載せた。ブルーのハンカチに包ま ・・・

【残り 789文字、写真 1 枚】



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