いのちの時間2 第6話(上) 作・相羽亜季実

▶▶前の話を読む

 
 ランチの時間が終わり、最後の客が帰って行った。客を見送った愛子が、表の札をひっくり返して準備中に変える。

「あーくたびれた。慣れないことすると、疲れるわね」

 立ちっぱなしの仕事だ。こぶしで腰をトントンと叩く愛子に、

 ・・・

【残り 1147文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る